http://www.gentosha.co.jp/book/b5706.html

著書は、フリーライター。同じくAV女優を扱った「名前の無い女たち」は映画化されるなどで著名。

90年代を高校生、大学生、新米社会人として過ごした自分にとって、レンタルビデオ屋でAVが借りられるようになった時期はレンタルAV最盛期だった模様。
大学生までは実家暮らしだった自分は時々こっそりとAVを借り、摩耗したビデオテープがビデオデッキに詰まらないかハラハラしつつ、誰もいない隙を見計らって利用したものだ。

しかし、社会人になって一人暮らしを始め、AV観放題となった瞬間から、何故かあまりAVを借りなくなったと記憶している。
当時のインターネット環境は、動画を流すにはまだまだ貧弱だったはずなのだが。

ということで、本書が取り上げている21世紀初頭のAV産業に関しては、自分はあまりお世話になっていないわけだが、レンタル産業の崩壊と、セルビデオ業界としてのAVの再生、それに伴う、女優を含むステークホルダーの変化について、まったくおふざけなしに真面目に語っている本書、書いてある内容にはいい意味で期待が裏切られた。

業界はクリーンになり、作品主義?から商品主義へ。AV女優のイメージは改善され、女優の質は上がった一方で収入は減少。
単体、企画単体、企画、という女優の身分制度にも変化が。。

という、平安貴族の時代から鎌倉武士の時代に変化したぐらいの大きな構造変化について解説されていて、サブカルチャーの片隅のわりとどうでもいいことを大真面目に語っている可笑しみも含めて、とても面白かった。

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