著者は札幌大学の教授である社会思想史学者で、教養学部や経済学部の教授を務めたらしい。

本書では、20世紀以降の著名な哲学者の生涯と思想について、わかりやすくまとめており、読みやすい。
紹介されているのは、ニーチェ、ハイデガー、ケインズ、アーレント、サンデルなど。
哲学というと内省的な小難しい話ばかりなのかと思いきや、古代ギリシャではプラトン、アリストテレスらが政治に影響を与えたように、20世紀でも共産主義、社会主義、新自由主義などにつながる思想を生み出している。
哲学者、というより社会思想家という言葉がしっくりくる。

学者というと左翼が多いはずだけど、著者は中立な立場から、双方の思想家にシニカルな解説を加えていて面白い。

いわゆる左翼が如何に生まれて、なぜ今時代に取り残されているのか、がよく理解できた。

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