ジョン・ルカレの「Tinker, Tailor, Soldier, Spy」が原作。
原作タイトルは、マザーグース童話にちなむ。

監督は、「ぼくのエリ」のスウェーデン人監督。

東西冷戦時の英国秘密情報部における、権力闘争、そして内部に潜んだソ連の二重スパイを内偵するための戦いを描く。

登場事物も多く、内容てんこ盛りな原作を無理やり2時間に収めたためか、シーケンスのディテールをちゃんと読み解いていかないと、説明不足で置いてけぼりになりそうだが、初見で話の大筋は理解できた。
難しい内容ながら、製作された英国ではヒットしたらしい。

「ぼくのエリ」では人間社会でひっそりと暮らす吸血鬼の物語を、音無くしのびよる吸血鬼のように、ゆったりとしたリズムで北欧のどんよりとした空と夜の闇の中で描いた監督の作風は、本作でも活きている。
お互いが誰も信用できない中で二重スパイを内偵するサスペンスを、じわじわと締め付けるような緊張感で描写。

大人のスパイ映画な感じで、まずは雰囲気が堪能できて、そこは満足。
内容については、理解できなかったところは2度3度と観るのがこの映画の正当な楽しみ方のようだけど、中年サラリーマンは時間が貴重なので、便利な下記のサイトで済ませた。
(ネタバレ注意!)
http://www.rsch.tuis.ac.jp/~ito/research/TTSS_description/TTSS_description.htm

主人公、私生活が気の毒すぎる。そして、スパイにとっては芸のうちなのか、作中、日本の戦国時代並みにゲイが多すぎて、お前もか!とツッコミ入れたくなった。

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