著者は、航空ジャーナル元編集長。

ユーロファイターは、英・独の次世代戦闘機共同開発計画に伊・仏が参加し、仏は艦載機仕様が漏れたことなどで脱退、そこにスペインが加入して4か国の共同開発となった、双発の大型マルチロール戦闘機。
調整が大変な共同開発が成功したことにより、開発費と、生産コストのカギとなる生産機数を稼ぐことができた成功プロジェクト。

本書では、ユーロファイターの特徴である、カナード付無尾翼デルタの設計思想と性能についてページを割いて丁寧に解説されている。

さらに、ユーロファイターそのものの性能や搭載可能な兵器、開発の経緯、配備状況について十分な情報が載っている。

搭載可能な兵器については、ユーロファイターに限ったものではないので、その世代の航空機兵器について知ることができて二度おいしい。

戦闘機に興味ある人は、読んで損はない内容だろう。

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