バブル:日本迷走の原点
2017年3月10日 読書
三菱マテリアル会長を父に持ち、自身は日経新聞で記者、関連雑誌の編集長を務めた人物によるバブル時代に関する本。
Hさんから借りた。普段手にとることがない、分厚い新書は読みづらかった。
バブル時代は1980-1989と定義されているが、
1973年の三光汽船によるジャパンライン買い占め騒動か、1992年の宮沢内閣による公的資金投入計までの約20年について、
この時代に暗躍した経済人、バブル紳士にスポットを当てて書かれている。
著者の分析によると、戦前・戦後の日本式統制経済が石油ショック後の世界経済の流れに痛みを伴う構造改革で対応できず、付け焼き刃の土地投機に走ったのがバブルの本質だったとのこと。
本来の価値を上回る値段がついたものを根拠に、さらに大きな金が動くのがバブル。
アベノミクスのインフレ融合についてもそういう側面があることを、著者は懸念している。
構造改革については早い時期に民間会社である野村證券や志ある官僚などが挑んだものの、守旧勢力の妨害などで潰されたという分析だ。
本質を捉え、新しいことをやろうとすると、凡百からは妨害を受けるもの。
これを肝に銘じつつ、自分も抵抗勢力になっていないか、襟を正していきたい。
Hさんから借りた。普段手にとることがない、分厚い新書は読みづらかった。
バブル時代は1980-1989と定義されているが、
1973年の三光汽船によるジャパンライン買い占め騒動か、1992年の宮沢内閣による公的資金投入計までの約20年について、
この時代に暗躍した経済人、バブル紳士にスポットを当てて書かれている。
著者の分析によると、戦前・戦後の日本式統制経済が石油ショック後の世界経済の流れに痛みを伴う構造改革で対応できず、付け焼き刃の土地投機に走ったのがバブルの本質だったとのこと。
本来の価値を上回る値段がついたものを根拠に、さらに大きな金が動くのがバブル。
アベノミクスのインフレ融合についてもそういう側面があることを、著者は懸念している。
構造改革については早い時期に民間会社である野村證券や志ある官僚などが挑んだものの、守旧勢力の妨害などで潰されたという分析だ。
本質を捉え、新しいことをやろうとすると、凡百からは妨害を受けるもの。
これを肝に銘じつつ、自分も抵抗勢力になっていないか、襟を正していきたい。
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