職場で、デザイン・シンキングのワークショップに参加している。

デザイン・シンキングとは、従来の製品を作ることに重点を置いた思考ではなく、顧客の体験を作ることに主眼を置いた設計法であり、優れたデザイナーは昔から実践していたのだという。

そのノウハウをスタンフォード大学が1960年代から研究しており、2005年にd.schoolで習得できるようにして以来、産業界に広がっているらしい。

で、自分もワークショップで学んだことをより深く知るため、たまたま割引で売っていたこの本を読んでみたのである。

この本では、日本でのデザイン・シンキングの実施例が淡々と紹介されており、巻末には有識者による対談が掲載されている。

自分が参加しているワークショップでは、参加者には今までのプロダクト思考が染み付いているせいか、デザイン思考の本質が頭に浸透してないせいなのか、時々思考が迷子になってしまう。

この本の事例集のところどころに、そんな迷子になったときの指針となるようなキーワードが散りばめられている。

そして、巻末の対談は、本質を突いていると思われる議論で、自分の中でも腹落ちするものがあって参考になった。

自分が働く職場は、新規ビジネスの開拓を推奨してはいるけど、この本の対談で語られているような理想には程遠く、旧態依然のやり方が染み付いており、そのプロセスの変更は容易ではなさそうだ。

しかしながら、少しずつでも周囲の思考を変えていくことがワークショップ参加者の使命であるな、と思ったのである。

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