浅田次郎による短編集。
1997年に直木賞を受賞し、収録8編のうち「鉄道員(ぽっぽや)」、「ラブ・レター」「オリオン座からの招待状」の3編が映像化された。

自分は「ラブ・レター」「角筈にて」の2つが気に入った。

「伽羅」を除くと、人生、家庭が上手く行っていない男女や子供が主人公。
読んでいると薄暗い侘しい情景が浮かんでくる。
いずれの短編も、過去の人間の思いというか残留思念のようなものが物語を動かしていく。

歳を重ねるにつれて、人間の思いの形跡みたいなものに感度が高くなってきたかもしれない。
若い頃でなくて、今読んでよかったし、しばらくしてから読み返したらまた違った感じ方をするだろう。


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