劇作家、詩人である寺山修司が、テーマごとに文芸作品、映画から「名言」を集めたスクラップブックのようなもの。
1967年の初版から10年後に改訂に合わせてチョイスがいくつか入れ替えされているとのこと。
いわく、「名言などは、シャツでも着るように、軽く着こなしては脱ぎ捨ててゆく」のだそうだ。

映画やマンガは
映像や絵など、ことば以外でも表現できるためか、ことばが台詞などで短く切り出されていて、名言が作りだしやすいように思う。

一方、ことばだけで構成される小説は、
自分の場合は文章を自分の頭で解釈してから消化するためか、概念として記憶される一方、
文章を構成するそれぞれのことばは、読んだ瞬間に巧いこと表現するなあと感じることはあっても、それが一言一句記憶される、ということはなかなか無い。

映像系メディアよりも文字のみのメディアの方が頭使っているんだなと、当たり前ながら再認識。

文章を読むこと自体にも集中力がいるけど、作家が苦労してひねり出した言葉、もうちょっと注意を向けて、ちゃんと噛み砕いてみよう。

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