糞土師を名乗る菌類写真家、伊沢正名氏による野糞の経典。

菌類の研究者といえば南方熊楠氏が著名で、こちらもなかなかの奇人であったが、こちらも負けてない。

師が如何にしてライフワークとしての野糞を確立し、野糞千日行という偉業を達成するまでに至ったかを、
反骨精神とユーモアに溢れる筆致で活き活きと綴る。

尻拭きの観点から野山の葉っぱを評価するコーナーや、
野糞が土に還される様子の調査レポートなど、
水洗便所が当たり前になってしまった現代日本人には想像もつかない視点から生まれるコンテンツが秀逸すぎる。

野糞は軽犯罪法違反であり、軽々しく及ぶべき行為ではないが、師の教えを読むとついつい茂みでしゃがんでみたくなる気がしてくる。。

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