ブラジルW杯 グループB
スペイン×オランダ

あまり好きじゃないけど最近実績を出していて円熟のファンハール率いるオランダは、3-4-3が守備的になって5-2-1-2な印象。
5バックが隙間に入ってきた選手にチャージする形式で、最終ラインにそれほどギャップも出来ず、スペインのパスサッカーを見事に消した。

しかし前半も時間が経つと、まったくボールを取られないイニエスタがドリブルでタメを作るなどでスペインも徐々にパスが回せるようになって、ディエゴ・コスタがペナルティエリア内で切り返しの際にオランダ3番の足払いをもらい、PK係のシャビ・アロンソがきっちり決めてスペイン先制。
スペイン代表でのプレーが浅いディエゴ・コスタ、一応CFとしての仕事はしているが、どうも他のメンバーと連動できてない感じ。

その後オランダは押し込まれて厳しい状況だったが、前半終了間際に左SBブリントがスペイン最終ライン裏に抜けるファンペルシーにセンターライン近くからロングパスを合わせて、これをファンペルシーが打点の高いダイビングヘッド。
中途半端に前に出ていたカシージャスは反応できず、オランダ同点で前半終了。

後半、8分、またもやブリントからのロングパスを受けたロッベンがスペインCB2人を手玉に取って躱し、逆転弾。
20分、追いかけたいスペインはトーレス、ペドロを投入するが、なんとその直後、ピケのハンドでオランダがペナルティエリア左側で得たFKはカシージャスの頭上を越えて、ファーで待っていたオランダ3番デフライがポスト際で押し込んでオランダダメ押し点。

その後、スペインは集中力が切れたのか覇気がなく、カシージャスのあり得ない処理ミスからファンペルシーの2点目、センターラインからのダッシュでスペインCBを振りきったロッベンも2点目を挙げ、
なんとスペインは1-5で轟沈。

優勝した4年前もスイスの堅守を崩せず緒戦を落としているスペインだが、今回のしょうもない負けっぷりではチームへの悪影響は必至。2戦目以降をどうたて直すか、1999年にどうしようもない状態だったレアルマドリードを欧州CL優勝まで導いたデルボスケの手腕に期待である。
ここは是非、往年の名手カシージャスから次世代の守護神候補デヘアへの禅譲など観たいところ。
次節の相手は、同じくパス主体の攻撃サッカーが特徴のチリなので、立て直しの相手としては比較的やりやすいはず。

さて、緒戦で思わぬ大勝をしたオランダ。
今回の戦術は、策士ファンハールが用意したスペイン対策と思われるが、次節以降、3-4-3ベースのフォーメーションからどういう作戦を繰り出してくるのか楽しみ。
ファンペルシー、ロッベンは相変わらず強力だけど、今回大活躍したブリントにも注目したい。

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