ホテルニュージャパンの横井英樹、全日空の若狭得治、三越の岡田茂、豊田商事の永井一男などスキャンダラスな企業人や、北海の熊こと中川一郎、某宗教の某大作など、昭和を騒がせた人々の人物伝。

対象の人物に応じて切り口、語り口が異なるのが面白い。
例えば、横井英樹に関しては昭和のホリエモン的というか、金儲け以外のことに情緒が欠けているという分析の一方で血族の反映に血道を注いでいる点のいびつさなど、横井氏の内面にフォーカスしているし、
何故か梟雄扱いなトヨタの豊田章一郎氏に関しては、人物というよりはトヨタ自動車、そしてその城下町について筆者が疑問に感じたところを述べている。
多摩川下流域の海苔屋の息子だという某大作氏の幼少期の話も面白いし、
中川一郎の章では中川氏と鈴木宗男の暗闘について関係者へのインタビューを中心に切り込んでいて、これまた興味深い。

ただ1つ、某学会の矢野氏の章だけはまったく面白くなかった。
矢野氏についてはまったく知らないが、これもまた対象の人物をよく顕しているのだろうか?

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