人に歴史あり、会社にも歴史あり。

生活に身近ながら意外と知らない企業の成り立ち、歴史が、51社分。

才覚に秀でた創業者たちの、起業における理念や苦労にまつわる熱いエピソードの数々、
創業家一族内外から出た中興の祖がいかに危機を乗り切ったか、
そして歴史ある企業が今直面する課題について、
などなど、わかりやすく簡潔にまとまっており、読みごたえあり。

企業同士の縁故や、昨今の合従連衡についてなど、知らなかったつながりについても解説してあって面白い。

最近元ヤン氏と、創業者がいなくなった会社はぱっとしないねと話していたが、本書の例ではそうでもなく、どういう環境であろうと、要はやりたいことがあって、寝食惜しんでそれを貫いている人がいるかどうか、そして、その人やその周囲が、それを具現化するための物的人的リソースを活用できるかだ。

日本は依然そこそこ豊かで、そういうのがなくても流れでなんとかなるし、変わったアイデアを持っている人が、主にそうでない人たちから構成される人的リソースを有効に活用できにくい印象がある。
米国などは、アイデアを持った起業家などがそういうリソースを有効にマネジメントする仕組みができている印象。
産業立国を続けるならば、そういう人が育ちやすい土壌を作ることも必要。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

日記内を検索