また一番乗り

W杯アジア最終予選
日本×オーストラリア

前半、序盤にハイプレスを仕掛けてきたり、依然日本が苦手とするケーヒルに放り込んだり、高いラインの裏にスルーパスでスピード勝負したり、と日本を知るオジェック率いる豪州はあの手この手で日本を崩そうとするが、
日本はなんとか受け切った結果、後半は方針の定まらない豪州を日本が完全に制圧するという展開。
あとは得点あるのみだったが、両サイドからの突破や中央での細かいパス交換で攻撃する日本もシュウォーツァーの好守に阻まれて試合を決めきれず。

欧州CL決勝の残像が残っている時期なので迫力不足ではあるが、アジアレベルとしてはお互い策を尽くした駆け引きのある好ゲーム。

このまま終わるかと思ったら、残り１０分にて豪州のクロス球が川島の判断ミスもあり、そのままゴールに吸い込まれる不運。

後半あれだけゲームを支配してこの展開かよ、と怒り心頭。
浮き足だった日本はプレーにも動揺がみられ得点のにおいはしなくなったが、なんと終了間際でまさかの豪州選手のPA内ハンド。
目の手術の影響とやらで志村喬のような強面の人相になってしまった本田が、このプレゼントPKを真ん中に蹴り込んで、ブラジルW杯出場権獲得一番乗り。

ほぼ確実だった予選突破どうこうよりもアジア地区のライバル豪州との覇権争いが焦点だったこの試合、内容的には勝って、結果的にもなんとか帳尻を合わせた感じ。
ピークより力が落ち、しかも世代交代がこれからな豪州はこれから大変だろうけど、アジアにおける日本の引立て役として今後も頑張っていただきたい。

さて、日本代表は予選B組最下位に沈んだイラクとの敵地消化試合をはさんで、いよいよコンフェデにて強豪とのガチンコバトルが待っている。そして１年後にはW杯本戦。

例によってチームを予選仕様から本戦仕様にグレードアップしないといけないが、ザッケローニ監督はじめ首脳陣の手腕に期待である。
頑張れ、ニッポン！