サンドバッグショー、ポロリもあるよ

ロンドン五輪　女子　準決勝
日本×フランス

序盤の入り方はよく、リズムをつかむと思われた日本だったが、フランスの早さと運動量の前に後手に回り、巨大なフランス２番を中心に守備もタイトなので攻撃の余裕は無し。
しかし守備は安定しているので前半は無難に過ごし、しかも３０分すぎに宮間が距離のあるFKからゴール前に放り込んだのを相手GKがポロリ。
今大会センターフォワード然と前線に立ちはだかっている大儀見が押し込んで、たぶん最初のシュートで日本先制、と出来過ぎな展開。

強運は続いて、後半立ち上がりにも同じような宮間の放り込みを坂口が決めて、２点差に。
守備は安定してるし試合は決まったかと思われたが、ここからフランスが猛攻開始。
前半はそれほどペナルティエリアに侵入されてなかったけど、後半は守備がズタズタにされるし、それで中盤がドン引きして縦深性がなくなって組織的守備になってないし、でバイタルエリアどころか日本のペナルティエリア内にフランス選手がどんどん侵入してきてサンドバッグ状態。
目も当てられない惨状の中、福元の奮闘空しくついに１点取られ、さらにPKも献上。
日本終わった。。。
と思った矢先、自信なさげな表情のフランスキャプテンはPKを外した。

危機一髪を回避した日本だったが、その後もさらにサンドバッグショーは続き、
ロスタイムは４分と長かったし、さらに審判は４分過ぎてもフランスの攻撃が切れるまで笛を吹く気無し、と最後まで心臓に悪い展開だったが、なんとかタイムアップで日本が奇跡的な逃げ切り。
男子もこの強運にあやかりたいところ。これが成就したら、ウェンブリーの奇跡と呼んでもいいと思う。

一応世界王者であるのに、らしからぬ試合にて、シュート本数６対３０超とフランスに圧倒されながらも敵失に助けられなんとか決勝へ。フランスにとっては悪夢のような試合だっただろうが、ご愁傷さま。
決勝アメリカ戦も、似たような展開になりそうな予感が。。

女子W杯の時も、押され気味な試合は多かったけど、中盤の組み立てはもうちょっとましだった気がする。
王者なら王者らしく、もうちょっと攻撃をなんとかしてほしいなあ。