終了

2012年7月1日 スポーツ
ユーロ2012 決勝
スペイン×イタリア

決勝ラウンドに名勝負がなかったので、この試合には期待していたのだが、コンディションに差がありすぎ。
針の穴を通すような超絶パスワークの他にスペースを狙って走る、ドリブルで勝負する、とスペインがこれまでの試合とは見違えるようなピチピチした動きを披露したのに対し、イタリアはキエリーニ、途中出場のモッタ、と2人が故障離脱する始末で、前半で既に2点のリードを奪われた揚句に一人少ない罰ゲームということで、ひどい有様。
どうやらドイツ相手の準決勝がピークだった模様。
一日休みが少なかったというのは準決勝でポルトガルと当たったスペインにも言えることだし、そもそもグループCでの首位争いでスペインに負けた結果であるので、言い訳にはならない。

というわけで、結局今大会で面白かったのはアイルランドを草刈り場にしてスペイン、イタリア、クロアチアによる三つ巴の戦いが熱かったグループCの開幕戦スペイン対イタリア、
そして今大会でもっともスペインを苦しめたクロアチア対スペイン。

次点はオランダが無様に轟沈したドイツ対オランダ(そういえばドイツってこの試合では先制されたのを逆転勝ちしたんだった)、
なぜか毎回名勝負になるイングランド対スウェーデン。

正直、開催国ポーランドが勝ち抜けできない時点でグループAは必要なかった。
他の組の3位のデンマーク、クロアチア、ウクライナでプレーオフやって決勝ラウンド枠2つを決めた方が面白かったと思う。

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さて、この大会ではセンターフォワードの存在感が薄かったのが印象的だった。
ギリシャのゲカス、クロアチアのマンジュキッチあたりは存在感あったけど、
あさっての方向にシュートしつづけるロシアのケルジャコフ、言わずもがななトーレス師匠などお笑いプレイに存在価値を見出す選手もいれば、
チェコ、スウェーデン、アイルランド、ポルトガルの1トップあたりは最新戦闘機並のステルス性能で、本当に試合に出てたのかどうか怪しいレベル。
従来お笑いプレーといえば最終ラインの選手の方が得意だったはずだけど、スペインやドイツなど最終ラインのレベルがぐっと上がって、相対的にセンターフォワードの引き立て役っぷりが目立ってきたように思える。
イタリアとかウクライナとか、2トップ採用のチームはそこそこいい感じだったけど、
スペインがゼロトップだったりして、レベルの違いはあるが世界の一流チームが往年の日本代表化しているような気がしてならない。

というわけで、日本代表が苦手なのはフィジカルでガツガツきて直線的に攻めてくるチームなわけなので、実際格闘家並の大男揃いのクロアチアがスペインを苦しめたように、相手陣内でがっつり削ってショートカウンターというオラオラ系フットボールを90分間体現できるチームがスペインを倒して新世界王者になるんじゃないかと。

今のところFCバルセロナの繁栄と一蓮托生なスペインが、一時期のスペインリーグ戦国時代の再来とともになんとなく劣化して、なんとなく王者交代、という展開も予想できるけど、それは勘弁していただきたい。

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