健闘

ユーロ２０１２　準決勝
スペイン×ポルトガル

ユーロもあと３試合でおしまいである。
２年前、W杯の決勝ラウンド１回戦でも当たったイベリア半島対決、前回はポルトガルがドン引きしてほぼポルトガル陣内で試合が行われた揚句にビジャに決勝点を押し込まれたという内容だったが、
今回はポルトガルが、スペイン対策でスタメンを入れ替えることもなく果敢に前に出た。

で、スペインはお得意のパスワークでこれをかいくぐるのかと思いきや、ポルトガルの守備がよいのと、裏のスペースを突く動きもないので、あたふたしたまま前半終了。
結果、ポルトガルはショートカウンターを繰り出すことになるが、さすがスペインの守備は安定していて、決定機にはならない。

後半以降はやや疲れて来たポルトガル守備の合間を縫ってパスを通すようになったスペインが攻め込むようになるが、集中して全力で守るポルトガルが決定機になりそうなシーンを未然に防いで、決定機っぽかったのはアルバの突破からのクロスをイニエスタがシュートして、キーパーにはじかれたシーンぐらい。
一方のポルトガルはたまに横パスカットからのカウンターの機会を得るが、スペインの守備も集中していて決定打にはならず。
守備はよくても、フランス同様攻撃するための余力を削ってのことなので、Cロナウドの位置も低いし、やはり苦しい感じだった。

真ん中が堅いのでシャビなどの代わりにナバスやペドロらのドリブラーを入れてサイドから崩そうとするが、低いクロスやドリブルも尽く弾かれて、１２０分スコアレス。

フランスが最後の４５分頑張ったのをポルトガルは１２０分やり続けた感じの試合だったが、
PK戦、
PKの時はわりと目が泳ぎがちであるシャビ・アロンソがバッチリ読まれて止められつつも、続くモウティーノが甘いコースを読まれて振り出し、結局PKの順番を間違えるという挙動不審ぶりを見せたブルーノ・アウベスがクロスバーを叩いてしまいポルトガル終了。
今大会で一番スペインを苦しめたのはやはりクロアチアであるが、ポルトガルもスペインのミス次第では勝てそうなぐらいに、そこそこ頑張った。

頼れる決定力のビジャが居ないこともあって、ここ３試合は相手の対策に苦しみつつあるスペインであるが、さすがにいずれも優勢を保って、なんとか２大会連続の決勝戦へ。
またイタリア戦でもいいけど、ここは是非前回のリベンジに燃えているであろう、新陳代謝激しい新生ドイツとの頂上決戦を観てみたい。