夢の中でどうこうする映画といえばマトリックスとか、マイナーなところでは「エターナル・サンシャイン」とか。

夢の中で人のアイデアを盗む”エクストラクト”を稼業とするディカプリオ一味が次に受けた仕事が”インセプション”。

ターゲットを騙すために、夢の中でさらに夢を見て、、、という多重構造の罠を張るのだが、ターゲット側も訓練すると自分の夢の中で軍隊を持つことができて、このへんはマトリックスのエージェント部隊そのものであるが、対する主人公側は目立ってはいけないという縛りのせいか、マトリックス並のスーパーマンではなかったりする。

メジャー作品らしいアクション映画にするためのご都合主義な設定で、内容をもっと練れば敢えて銃撃戦アクションにする必要もなかったんじゃないかと思うが、まあそこはご愛嬌。

夢ならではの映像をCG使って色々やってるのが楽しい。

しかしながら、
・夢の中でさらに夢を見て、、、と多重構造を張るとどこが現実がわからない
・夢の階層が深いほど、現実世界の何十倍もの時間を体験できる。
 つまり、第4階層ぐらいになると5分が年単位。
・夢から強制的に覚める手段が自殺
という設定を活かして、後味のなんとも言えないノーラン風味を演出している。
最近の「ダークナイト」のヒットですっかり忘れていたが、ノーラン監督の最初の二本といえばストーカー映画「フォロウィング」と記憶巻き戻し映画「メメント」であることを思い出す。

現実から夢やらバーチャル世界に逃避する系の映画一般に言えることでもあるが、この映画における、その世界が違和感感じたりで気に入らなかったら自殺で確かめてみる、という設定はなかなかに危険である。

ある意味宗教的でもあるのかな。

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