さて

2010年7月8日 スポーツ
さて決勝戦は、
従来のドイツのごとく、特に見せ場がないのに悪運だけで勝ち進んできたオランダと、
2年前にパス攻撃サッカーで欧州初制覇したスタイルをベースに、なりふり構わず国内最強バルサメンバーで固めたスペインの対決。

もともとオランダの特長といえばショートパスとサイドアタックを織り交ぜたワイドな組織攻撃が魅力だったのだが、いつの時代からか攻撃の連動性がなくなってしまって、攻撃はロッベンのドリブル、スナイデルの中距離砲頼み。
守備は鈍重な最終ラインをデゼーウ、ファンボメルの潰し屋が手前で支えており、現在サッカーで重要な中盤の底に関しては機能しているが、こっちも組織的というよりは個人頼みっぽい。
いわば、レアルマドリードからSBを飛車角落ちさせた代わりにマケレレが2人いるような感じ。
実際、攻撃陣は現役レアル1と元レアル3。(バルサ系は守備に元バルサが2)

一方のスペインは、もう恥も外聞もなくバルサ+αなわけで、
純粋にバルサじゃない分連動性がいまひとつなんだけど、まあパスサッカーで攻撃するよっていうスタイルを貫いているので好感度は高い。

つまり今回の決勝戦は、いわばクラシコのようなものじゃないだろうか。

決勝トーナメントに関しては予想とか希望がことごとく裏切られているが、欧州以外開催恒例の意外な展開というより、
なんだか歴史の転換点に立ち会っているのかもしれないなと思ったりもする。

スペインオランダといえば毎回なぜか優勝候補に挙げられ、攻撃スタイルや知名度からおもに軽めのファンから圧倒的な人気を集めつつもRound16あたりでポロッと負ける芸風なのを返上してここまで来ていて、勝った方は自信と風格を手に入れることで大物芸人入りしてしまうわけである。

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