北京五輪サッカー
ブラジル×アルゼンチン
欧州のスピーディーなプレッシング主体のサッカーを見慣れていると、リベルタドーレス杯などで観る南米特有のリズムに不思議なものを感じるが、この試合も有機的、動物的なリズムで、基本まったり、それでいて急にスピードアップする特有の緩急が観られる試合となり、それを体現するリケルメ擁するアルゼンチンが、スコア的には圧勝した。

人数をかけて連動するサッカーを見慣れてしまうとやる気なさげにも見えるのだが、個の力とアイデアで崩そうとし、守備側も攻撃側をじわじわと追い込んでいく、同じスタイルががっぷり四つに組んでの高い技術に裏打ちされた攻防は見ごたえがあった。

しかしそこには南米らしいムラがあって、守備が安定しているアルゼンチンに対して、時折ほころびが見えるブラジルが、抜け目無いアルゼンチンに隙を突かれて失点を重ね、最終的には、カード出しすぎの審判が試合を壊して終了。
結果としてメッシがかき回してアグエロが決定力を発揮するという持ち味が出たアルゼンチンに一気に流れが傾いてしまった。

いろいろと大味ではあったが、南米サッカーの雰囲気が堪能できる試合で楽しめた。
やはりスタイルが確立されている国は貫禄がある。日本の独自スタイルが固まるのはいつのことか。。。

というわけで決勝は、わりと順当に、若い世代最強のアルゼンチン対ナイジェリア。
日本代表はこの2チーム両方と試合をしているのだが、将来を担う逸材たちに貴重な経験を積ませるよりも、目先の勝利に拘る編成を取って、組織守備で守ってから攻撃は両サイドバックによる放り込み戦術という、日本代表にあまり繋がらないその場しのぎのリスクの少ない戦術で戦い、しかも負けた。
結果論ではあるが、今後への布石よりも結果重視の布陣を取った上に、結果があれでは何もしなかったのに等しい。
やっちまったなあ、反町と日本サッカー協会。
(まあ、チャレンジして将来に向けての経験を積めたという言い訳の余地がないという意味ではある意味いさぎよい)

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