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お寺修行、相撲部、社交ダンス、とマイナーなコミュニティを描き続けた周防監督の今度のネタは、裁判。

主に痴漢冤罪の被告とその周辺の視点から日本の裁判制度のよろしくないところについて描いてはいるが、裁判に関わる様々な立場の人の視点も盛り込まれており、単純な2極化に終わらない難しいお話をまとめているのが素晴らしい。

たまたま痴漢冤罪の話だけど、凶悪犯罪に置き換えてみたら、この映画を観る視点も変わってくる。

世間の出来事は主観の集合に過ぎないので、真実なんてものはわかりっこない。

「やってない」ことの証明(悪魔の証明)を、なんで裁判の素人自らがやらないといかんのか?

組織や制度というのものは、規模が大きいほど本来の目的から外れやすいものであると思う。

人は必ず間違いを犯すものだから、それを前提としない組織や制度はうまくいくはずがない。

てな感じで、いろいろと考えさせられた。

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