ISBN:4122046904 文庫 佐藤 佐三郎 中央公論新社 ¥1,500

兵站について書かれた名著なんだそうで、絶版になっていたのが最近復刻したらしい。
読んでいるブログで、ここで述べられていることは現代における企業のロジスティックなどでも応用可能だとか書いてあったので買って読んでみた。
(ロジの仕事をしているわけではないのだけど。。。)

普仏戦争、ナポレオン戦争あたりからノルマンディー上陸までの兵站の状況について章立てで書かれているのだが、
それぞれの戦いに詳しいことが前提となっており、戦闘そのものの説明はなく、それぞれの局面における補給の計画と実施の状況がどうだったかについてひたすら細かく書かれているというマニアックな内容。

それでもって、
・計画してみたものの実際はあまり上手くいきませんでした
・試算では絶対無理だと思った無茶な作戦が、やってみたら意外にうまくいきました
という記述ばかりなので本書から一体何を学んだらいいのかよくわからなかった。

ただ、大規模な補給活動というのは当時の最新技術を駆使しての試行錯誤の連続であり、いくら知恵を巡らせて計画を立てても実際はうまくいくものではないし、状況に応じた現場での柔軟な対応が必須だという主張だけは読み取れた。

物事に取り組む際にはあまり細かすぎる計画は立てずに、大筋だけ決めて、あとはあらゆる状況に対応できるような柔軟な人的資源と組織を確保すべし、ってことでしょうか。

というわけで、軍事マニアには高評価の本書、軍事マニアでもなんでもない俺にとっては敷居が高かったみたい。。。

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