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「下妻物語」の中島哲也監督の最新作。
愛に飢えた松子がダメ男たちに愛を注ぐも、振り回されて転落した挙句に孤独死を迎えるというダメンズウォーカー的な救いの無い物語である。

映像的には、前作同様原色が賑やかでハレーション気味のギトギトした映像が素早いテンポで展開され、中島節健在なりといった感じ。

そんな中島節でカモフラージュされつつも
ストーリーはとにかく暗いのだが、天然気味な松子は押し寄せる不幸にもへこたれずに何度も立ち直る。

結果は孤独死だし終盤の人生はかなり終わってるけど、倒れても倒れても立ち直る様は、スポ根のようである。
ドMここに極まれりだ。

自分も含め、身の回りにわがままだったり仕事命だったりの独身貴族が多いのだけど、みんな松子のごとく貪欲に愛を求めるべし、と思ったとか、思わなかったとか。

というわけで、そんな松子を熱演する中谷美紀はじめ個性的なダメ男たちなど、俳優陣の奮闘がなかなか素晴らしい。

惜しむらくは、そんな濃い人生を歩んでいる松子の苦労が顔に刻まれて無いという違和感。
ヒラリースワンク並に顔を腫らせるシーンはあったが、皺を増やすとか痩せるとか太るとかのデニーロアプローチが観たいなあと思ってしまいました。

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