サンドニ未遂

滑りやすい野球場でのアメリカ×日本戦。
かつてトルシエの凱旋試合にて、ぬかるむサンドニで足元がおぼつかなくてフランスに大敗、なんていう事があったが、
そんな滑りまくる慣れないピッチとフィジカルの仕上がりの違いもあって、あれの再現なんじゃないか、ってぐらいまったくいいところのない前半のサンドバックショーに口があんぐり。
あそこまで1対1や球拾いに差があると、さすがに試合になりません。

後半、終盤にアメリカが気合入れなおすまでの時間帯でアメリカの足が止まったり、選手が代わったりでようやく反撃できた日本だが、3−6−1を諦めて、プレッシャーのきつくないところで中盤が前向いてボールを持てるようになったのが大きかったんじゃないか。

俺の持論としては、日本にはまだ世界の強豪相手にトップ下を努められる選手はいないと思っているので、
守備的貢献が期待でき無そうな中村とか、気まぐれでサントスとかをトップ下の位置に放り込んで適当に自由にやらせて、メインの攻撃は中田、小野、福西、稲本あたりが3列目からがんばってオーバーラップして行う方がいいんじゃないか、という気がするのだ。
FWがふたり居れば、FWもたまにいいボールもらってシュートする機会もあるだろうということで。
だから、3−4−1−2か4−3−1−2がいいんじゃないかと思うのだ。

アメリカはやはり、ヒディンクが好きそうなワイド＆スピーディーなサイドアタックや攻撃的守備をかましてきて、日本はそれにやられてしまったので、まあこれが本番じゃなくてよかったね、といったところだ。
アメリカはしびれるポストプレーを何度か連発したりで、なんだか楽しそうでした。
日本は、それの対策を立てて試合に臨んだのではなかったのかあ？
相手と同じペースで試合してちゃダメじゃないか！

日本の収穫は、3−4−2−1（細かい違いこそあれ、トルコ戦でもダメだったね）がまるでダメなのがわかったのと、2．5列目の長谷部がわりと使えそうだってわかったことじゃないだろうか。
本番では、欧州組がいて試合出れないかもしれないけど、ベンチ要員ぐらいにはしてあげて欲しいです。

あと、ヒディンク的にもあの試合じゃあ全然参考にならないだろうというのも怪我の功名か？

次の試合は仮想クロアチアだと思うけど、ヨーロッパ的な相手にはまあまあ健闘するんじゃないかという気がするんだよね。

最後に、今日の両サイドについて。
右の加地、イケイケの時間帯にはしっかり機能して存在をアピール。
左のサントス、土俵際での見事な足払い、あさってのマーキングなどを披露して観客にスリルを提供。