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戦後60周年だから、というわけではないが、とにかく気になっていたこれを鑑賞。
ドイツ人がドイツ語でヒトラーの物語を撮るというのは画期的なことらしい。

内容的には、ヒトラーが最期を迎える、終末がせまるベルリン地下要塞での閉塞した日々を描いたもの。

もうどうにもならない中で、ヒステリックに怒鳴り散らす上司を前にややうつむき加減で無表情でやりすごそうとする部下達の姿は、どこかでみたことがある。
そう、俺が社会人になってから、何人かの名物上司を中心とした会議の場での風景そのものだ。
傍目にはヒステリーオヤジなのに、熱狂的な支持者がついているところもなんか似ている。

というわけで、20世紀最悪の怪物ヒトラーを、実在の秘書から見た普通の人間としての側面を描こうとしたというこの映画、自分の周囲にいた人間を思い出してしまうところなど、ヒトラーを人間として描く試みには成功しているように思った。
また、終末が迫る中での人間の醜悪さを描いた点もなかなか迫力があった。

さすがは、「es」の監督といったところか。
(で、「es」に出てたいじめられっことか軍人とかも出てくる)

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