ライフ・アクアティック コレクターズ・エディション(初回限定生産)
2005年8月4日 映画
DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005/09/21 ¥4,935
「天才マックスの世界」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」に続くウェス・アンダーソン監督の3作目。
彼の作品に共通するのは、離散・仲違いしている家族や集団が映画を通して和解して終わるのと、映画が章立てになっているところ、ローテンションな雰囲気の中で様々なイベントが淡々とこなされるところなど。
字幕での説明とともに章が変わるところは、たぶん昔の映画かなにかの影響なんだろうけど、三作とも頑なに同じ構成となると、さすがにその背景が気になるところである。
離散した仲間の結束の物語ばかり撮っているのも気になるところ。
(この人これしかできないんじゃないの?という突っ込みは、とりあえずしない)
あこがれの女性教師を主人公が校長と取り合う、という一応の中心軸があった「天才マックスの世界」は非常にわかりやすくスピード感も感じたのだが、これも含めたその後の2作は、中心軸がないままに複数のイベントが淡々と進むため、ところどころ面白い部分もあるものの、なんとなくムラがあって散漫な印象を受ける。
(この映画は一応、エステバンの敵であるジャガーザメを追いかけるという中心軸があったようなのだが、本気なのかどうかよくわからなかった)
監督の演出の好みなのだろうが、それぞれのシーンが尻切れトンボで、そのためにエピソードの積み重ねでテンションが加速することなくひたすら淡々としているのも好みが分かれてしまうところ。
あと、ジョークもメリハリなく突然かつローテンションで中途半端に繰り出されるので、笑うところなのかどうかもよくわからなかったり。
このへん、監督が好むセンスなのだろうけど。
まあそんな感じで、観客に媚びずに突き放す姿勢はある意味好感が持てるのだけど、であるが故に説明不足で観客が入り込みにくい作りなので興行的には難しい雰囲気がムンムン。
プロデューサーは口出さないのかな。
この監督、そんな武士の商法しかできない不器用な変人なんだろうな、と勝手に想像するのであった。
そんな感じで、毎回ながら雰囲気は好きなのになんか惜しいなあ、とむずがゆい感想を抱いてしまうこの監督の作品。
いいプロデューサーと出会ったら化ける気がするのだけど。
「天才マックスの世界」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」に続くウェス・アンダーソン監督の3作目。
彼の作品に共通するのは、離散・仲違いしている家族や集団が映画を通して和解して終わるのと、映画が章立てになっているところ、ローテンションな雰囲気の中で様々なイベントが淡々とこなされるところなど。
字幕での説明とともに章が変わるところは、たぶん昔の映画かなにかの影響なんだろうけど、三作とも頑なに同じ構成となると、さすがにその背景が気になるところである。
離散した仲間の結束の物語ばかり撮っているのも気になるところ。
(この人これしかできないんじゃないの?という突っ込みは、とりあえずしない)
あこがれの女性教師を主人公が校長と取り合う、という一応の中心軸があった「天才マックスの世界」は非常にわかりやすくスピード感も感じたのだが、これも含めたその後の2作は、中心軸がないままに複数のイベントが淡々と進むため、ところどころ面白い部分もあるものの、なんとなくムラがあって散漫な印象を受ける。
(この映画は一応、エステバンの敵であるジャガーザメを追いかけるという中心軸があったようなのだが、本気なのかどうかよくわからなかった)
監督の演出の好みなのだろうが、それぞれのシーンが尻切れトンボで、そのためにエピソードの積み重ねでテンションが加速することなくひたすら淡々としているのも好みが分かれてしまうところ。
あと、ジョークもメリハリなく突然かつローテンションで中途半端に繰り出されるので、笑うところなのかどうかもよくわからなかったり。
このへん、監督が好むセンスなのだろうけど。
まあそんな感じで、観客に媚びずに突き放す姿勢はある意味好感が持てるのだけど、であるが故に説明不足で観客が入り込みにくい作りなので興行的には難しい雰囲気がムンムン。
プロデューサーは口出さないのかな。
この監督、そんな武士の商法しかできない不器用な変人なんだろうな、と勝手に想像するのであった。
そんな感じで、毎回ながら雰囲気は好きなのになんか惜しいなあ、とむずがゆい感想を抱いてしまうこの監督の作品。
いいプロデューサーと出会ったら化ける気がするのだけど。
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