DVD
ティム・バートン監督の最新作。
死期のせまったオヤジが息子に聞いて聞かせてきたおとぎ話のようなうそくさい体験談を中心にストーリーが進むのだが、
ようするに「フォレスト・ガンプ」とか「オー・ブラザー!」系の冒険ファンタジー的な要素が映画の柱のひとつなのである。
ここでティム・バートン得意の幻想的な映像センスがいかんなく発揮されており、彼のファンならまずここで楽しめるのではないだろうか。

ただし、このおとぎ話の数々があまり連続性がなくひたすら箇条書きにしているだけの印象があってここはちょっと改善点だったのでは。

そして、もうひとつティム・バートンらしい要素として、マニアックなキャスティングがあげられるだろう。「Taxi」シリーズのリリー(?主人公の妻)役の女優、「ギャラクシークエスト」の宇宙人役の女優など、どっかでみたけど誰だっけ?的な配役が随所になされておりこれまたバートンらしいのである。(たぶんもっとあったのだろうけど俺がわかるのはこれだけ)

で、このストーリー最終的には感動的な大円団を迎えるわけだけれども、バートンがこういったいかにもハリウッドらしい終わり方の作品を作るようになったのは、彼の場合映画監督として円熟してきたと言ってしまっていいのか微妙なところではある。

まあバートンの作品としてどうこうというのをおいとくと、この映画で描かれる知られざる親父の背中、みたいなのはなかなか泣きのツボだったのでこれまた終盤涙腺のコントロールに必死だったりする。
最近涙もろいけど歳のせいかな。

それにしても、知られざる親の姿、みたいのはどうして感動の対象になりえるのか不思議ではあるのだけれども。

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