うたたね映画日記
2003年5月17日昨日3時まで友人宅にて話し込んでしまうという誤算があり4時間しか寝てないものの、
今日は予定通り、朝から映画を3本観るべく分刻みのスケジュールで活動した。
1本目:渋谷シネタワー9:45−
「あずみ」北村龍平
上戸彩がもっとへっぴり腰かと思ったら、長回しじゃなく見る分には問題なくがんばっているし、それなりにカット割りの巧さでスピード感あるチャンバラになっていて途中までは楽しめた。でも、いかんせん原作のアレンジに失敗してシナリオが破綻しているので、チャンバラに飽きたらおしまい。しかも、オダギリジョーの刀が長いせいか、最後のクライマックスで出てくる長回しや引きのカットで不恰好に振り回してるのが目立って全然強そうじゃないのが興ざめだった。
元仮面ライダーなわけだしもっと頑張れよとか思ったけど、それ以前に、香港映画とかグリーンディスティニー(そういや「英雄」早く観たい)で肥えた目を納得させるには、本場からアクション指導を招聘するなり、もっとCG使って誤魔化すなりの努力が必要だろう。日本人の特性は外国のものをマネたり応用したりにあるはずなのに、どうして日本映画界に関してはそういう下手な自前手作り根性を発揮してしまうのだろうか。
2本目:渋谷エルミタージュ13:30−
「Taxi3」ジェラール・クラヴジック
タクシーシリーズ以外のリュック・ベッソンプロデュース映画がカスだとわかるまでに、どうしようもない屑映画「ダンサー」や「ヤマカシ」を観てしまうなど高い授業料を払わされたにも関わらず、これだけは評価しているタクシーシリーズの最新作、ということである程度期待して観に行った。
署長を中心に相変わらずバカバカしくて、俺はクスクス笑っているのに、客の入りはイマイチな上に誰もクスリともしない。という雰囲気の中でだんだんテンションが下がってきて、睡眠不足がたたって撃沈。クライマックスであるはずのカーチェイスが終わったあたりで意識が戻ったようだ。てなわけで、映画自体は期待は裏切ってないはずだけど環境に負けた。というわけで、なにかのきっかけがあったらもう一回観たいなあ。
3本目:恵比寿ガーデンシネマ16:30−
「ボウリングフォーコロンバイン」マイケル・ムーア
混雑を嫌ってほとぼりが冷めるのを待っていたガーデンシネマに痺れをきらして本日突入。一時間前にチケットを買いに行ったのに、キャパ230席中80番だったのは相変わらずの混雑ぶりだ。
内容の方は、センスある語り口で皮肉たっぷりにアメリカ銃社会に対する問題提起をするところまでは面白い。ムーアの著書「バカでマヌケな〜」の方も、きっと原文を読んだらそんな感じなんだろう。
でも、内容的に重複が多いように感じられ、ずっと同じような調子で2時間もやるのは冗長でしつこいし、最後のチャールストン・ヘストンの家に乗り込んでイヤミたっぷりに議論をふっかけるところは嫌悪感を抱いた。
カナダでも銃は普及してるのに何故アメリカだけ、、、という、映画中明確な答えが出なかった問題の答えは、ズバリアメリカ人の国民性が自己中でワガママで図々しくて押し付けがましいからに他ならないだろ、というのはアメリカ人以外なら即答できるはずじゃないか。
映画がしつこくて冗長だったり、気分が悪くなるようなチャールストン・ヘストンをいじめるシーンを敢えて入れたり、簡単な質問の答えを示さなかったりしたのが、アメリカ人の国民性を表現するための意図的なものだったとしたらこれは凄い映画だ。
そうじゃなかったら、こんなもの民放の深夜にやってるCNNレポートと一緒だし、内容的には1時間ぐらいに綺麗に収まるはずなので大した映画じゃないし大挙して観にいくような代物ではない。
(そういやちょっと昔、おっさんがキューバ行って80ぐらいの老人ミュージシャン集めてアメリカで眠い音楽を演奏させる映画「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」に若者が大挙して観にいったことがあったけど、あれといいこれといい普段映画みないような人にまで、万人受けしない内容だし内容も大したことない映画が話題先行で流行るのはなんだか不愉快だ)
そんな感じで映画鑑賞は終わり、銀座のスペイン料理屋に麺パエリアを食べに行ったのだけど、たぶん一般に日本で食べられるような上品な麺パエリアは大したことないという結論に至り、カディスで食べた、チーズとオリーブで味付けした、カリカリの細めんパエリア(要するに、わざわざ遠い異国の日本では作らないようなジャンクな料理)にありつくにはカディスまで行かないといけないのではという結論にちょっと涙が出た。
その代わり、別の店で今日初めて飲んだ、真露のホワイトボトルの水割りが美味かったからよかった。
てなわけで映画を3本観たけど、今日観た中で一番面白かったのは「マトリックス・リローデッド」の予告編。うおー早く観てえ。
スパイゾルゲも観たい。
今日は予定通り、朝から映画を3本観るべく分刻みのスケジュールで活動した。
1本目:渋谷シネタワー9:45−
「あずみ」北村龍平
上戸彩がもっとへっぴり腰かと思ったら、長回しじゃなく見る分には問題なくがんばっているし、それなりにカット割りの巧さでスピード感あるチャンバラになっていて途中までは楽しめた。でも、いかんせん原作のアレンジに失敗してシナリオが破綻しているので、チャンバラに飽きたらおしまい。しかも、オダギリジョーの刀が長いせいか、最後のクライマックスで出てくる長回しや引きのカットで不恰好に振り回してるのが目立って全然強そうじゃないのが興ざめだった。
元仮面ライダーなわけだしもっと頑張れよとか思ったけど、それ以前に、香港映画とかグリーンディスティニー(そういや「英雄」早く観たい)で肥えた目を納得させるには、本場からアクション指導を招聘するなり、もっとCG使って誤魔化すなりの努力が必要だろう。日本人の特性は外国のものをマネたり応用したりにあるはずなのに、どうして日本映画界に関してはそういう下手な自前手作り根性を発揮してしまうのだろうか。
2本目:渋谷エルミタージュ13:30−
「Taxi3」ジェラール・クラヴジック
タクシーシリーズ以外のリュック・ベッソンプロデュース映画がカスだとわかるまでに、どうしようもない屑映画「ダンサー」や「ヤマカシ」を観てしまうなど高い授業料を払わされたにも関わらず、これだけは評価しているタクシーシリーズの最新作、ということである程度期待して観に行った。
署長を中心に相変わらずバカバカしくて、俺はクスクス笑っているのに、客の入りはイマイチな上に誰もクスリともしない。という雰囲気の中でだんだんテンションが下がってきて、睡眠不足がたたって撃沈。クライマックスであるはずのカーチェイスが終わったあたりで意識が戻ったようだ。てなわけで、映画自体は期待は裏切ってないはずだけど環境に負けた。というわけで、なにかのきっかけがあったらもう一回観たいなあ。
3本目:恵比寿ガーデンシネマ16:30−
「ボウリングフォーコロンバイン」マイケル・ムーア
混雑を嫌ってほとぼりが冷めるのを待っていたガーデンシネマに痺れをきらして本日突入。一時間前にチケットを買いに行ったのに、キャパ230席中80番だったのは相変わらずの混雑ぶりだ。
内容の方は、センスある語り口で皮肉たっぷりにアメリカ銃社会に対する問題提起をするところまでは面白い。ムーアの著書「バカでマヌケな〜」の方も、きっと原文を読んだらそんな感じなんだろう。
でも、内容的に重複が多いように感じられ、ずっと同じような調子で2時間もやるのは冗長でしつこいし、最後のチャールストン・ヘストンの家に乗り込んでイヤミたっぷりに議論をふっかけるところは嫌悪感を抱いた。
カナダでも銃は普及してるのに何故アメリカだけ、、、という、映画中明確な答えが出なかった問題の答えは、ズバリアメリカ人の国民性が自己中でワガママで図々しくて押し付けがましいからに他ならないだろ、というのはアメリカ人以外なら即答できるはずじゃないか。
映画がしつこくて冗長だったり、気分が悪くなるようなチャールストン・ヘストンをいじめるシーンを敢えて入れたり、簡単な質問の答えを示さなかったりしたのが、アメリカ人の国民性を表現するための意図的なものだったとしたらこれは凄い映画だ。
そうじゃなかったら、こんなもの民放の深夜にやってるCNNレポートと一緒だし、内容的には1時間ぐらいに綺麗に収まるはずなので大した映画じゃないし大挙して観にいくような代物ではない。
(そういやちょっと昔、おっさんがキューバ行って80ぐらいの老人ミュージシャン集めてアメリカで眠い音楽を演奏させる映画「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」に若者が大挙して観にいったことがあったけど、あれといいこれといい普段映画みないような人にまで、万人受けしない内容だし内容も大したことない映画が話題先行で流行るのはなんだか不愉快だ)
そんな感じで映画鑑賞は終わり、銀座のスペイン料理屋に麺パエリアを食べに行ったのだけど、たぶん一般に日本で食べられるような上品な麺パエリアは大したことないという結論に至り、カディスで食べた、チーズとオリーブで味付けした、カリカリの細めんパエリア(要するに、わざわざ遠い異国の日本では作らないようなジャンクな料理)にありつくにはカディスまで行かないといけないのではという結論にちょっと涙が出た。
その代わり、別の店で今日初めて飲んだ、真露のホワイトボトルの水割りが美味かったからよかった。
てなわけで映画を3本観たけど、今日観た中で一番面白かったのは「マトリックス・リローデッド」の予告編。うおー早く観てえ。
スパイゾルゲも観たい。
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